同じ歳のギターを探しておられたお客様がいたので持ってる72年と70年製のモーリスがあったので紹介します。
最初は70年のF-15でどれも芳野楽器時代のレアな私の気に入っているのなんですが、フォークタイプなんで弾き易くて古いんですけどどれもバッチリ調整しておりますので大変弾き易いのですが、年代によって若干作りの違いがあったりします。
このF-15は72年製とは先ずラベルが違いまして(原田さんのサインがありますが)あとボディの厚みが72年と比べて少し薄くてボディのお尻が少し幅が広くてあとブリッジの溝が端まで切れていてロングサドルって言うんですか(当時溝を掘るのが出来なくて端まですとんと切っている⁈)になっています。
バックのローズウッドがやたらと黒々していて柾目(合板ですが)で奇麗です。
あと趣味でナットをスキャロップ加工したりしてます。
音は小ぶりなのにローズっぽい艶のある鳴りでボディのが薄いので音の反応が良いように感じます。久々に弾いたら、ん~やっぱり良い音してますわ~。
二本目は72年のこれもモーピスロゴのF-12でサイドバックがマホガニーなのでF-15に比べて少し柔らかい温かみのある音がします。
そんで同じ歳のこのF-12を気に入って頂いてご購入頂きました。
3本の中で特に奇麗な状態でモーリスのムック本があったら出てきそうな博物館クラスの良い状態⁉で調整して各部を磨きこみまして、気に入ってもらえて、私も嬉しいです。(ほんとは別に売りたくなかったのですが…、気に入って頂ける方にお譲りするのが一番なので良い方に嫁げて良かったです。涙…)
3本目は72年のF-15でラベルのサイン(山田さんの)からして本家ではなくて、寺田製の様です。
それで特にこのF-15が気に入っていてそれは作りが他のとちょと違っていてブリッジが厚みがあってごつくて、ネックブロックに斜めの梁があったり、ネックのバインディングあったり(70年のF-15はネックバインディングなし)します。
あとこれもナットをスキャロップしてたり、ピックガードを鼈甲柄にしたりしてます。
ペグは3本ともボタンが丸い可愛いオリジナルで動きもスムーズでしっかりチューニングできます。(ヘッドに以前勤めていた某お菓子メーカーのシール、ビスコ坊やを貼ってます)
音は70年のF-15より少しおとなし目のしっとりした鳴りでこなれた感じなので気に入っています。
という事で希少なモーピスロゴの3本を紹介しました。
良い子がいたらまた入手してみたいですね~。
上から70年F-15、72年のF-12、72年のF-15のモーピス3兄弟でした。
Comments