度々ご依頼頂いているYさんからゼマティスタイプの摺合せのご依頼をいただきました。
本物のゼマティスではないとの事ですがとてもかっこいいルックスでレスポールをスリムにしたような外観でトップのアルミパネルと彫刻が重厚感があって💀のアルミのステッカーとボディ下の羊の彫刻(オーナーさん自ら掘ったらしくてセンスの良さを感じます!)が良い感じです。
ゼマティスって布袋さんが使ってましたね、本物は20万以上はしますよね〜、トップ全面にアバロンでどんだけ貝使ことんねんって超豪華なやつですね〜。(あれって確かぁ、100万越えっ⁉︎)
こちらのギターはオーナー様のメインで使っているギターということで1~3弦のフレットにやや深めの溝が入っています。
先ずはフレットが真っ直ぐな状態かを確認しまして、指板を養生してフレットの頂点にマジックで線を引いて摺合せをしていきます。
専用のブロックにサンドペーパーを付けてフレット全体の頂点を少しずつ削っていきます。
摩耗した溝にマジックの後が残るので慎重に溝の後がなくなる位まで削って行きます。
フレットの断面が台形みたいになるので専用のやすりでフレット頂点の角を削っていきます。
フレット全体の頂点を耐水ペーパーで軽く整えて、以降手作業でフレット頂点を残しつつ耐水ペーパー、スチールウール等を使ってフレットの断面を丸くかまぼこの形のように整えていきます。
仕上げにフレット全体をピカールで磨き上げて作業完了です。
弦を張り、元々低めの弦高に調整されていたので同じ状態にしようとブリッジのアンカーボルトを上下させても高さが変わらないので後でオーナーさんに確認すると先ずアンカーボルトで高さを合わせてからその下の大き目の花びら型のワッシャーでブリッジを上げ下げしてから最後にアンカーボルトを締めてロックさせるみたいで、一旦弦のテンションを緩めてから調整しないといけないみたいなのが判りまして勉強になりました。(普通のレスポールタイプとちょっとブリッジの調整の仕方が違いますが、高さを固定できるので改善されているのだなぁと感じました)
アンプに通して音を出しますとハンバッカーらしい野太い音を出してとても弾き易く調整されているので気持ち良く弾けて流石オーナーさんのメイン器なだけあるなぁと感じました。
これからもこのカッコいいメイン器が活躍出来するのを楽しみにしております。
この度のご依頼ありがとうございました。
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