古い国産のアコギを2本入手しましたので紹介します。
ヤマハFG-140赤ラベルです。
FG-180の廉価版でサイドバックがラワン材という事で興味があったので手に入れました。
ネックブロックの刻印から71年製のモデルのようです。
丁度50歳になるFG-140ですが、ペグボタンの3弦が無いのとピックガードが浮いているくらいで状態は良さげなので良い感じに仕上げてみます。
アイロンでピックガードを少し温めて奇麗にピックガードが外せました。
両面テープを貼付けて良い感じにピックガードが貼れました。
以前に部品取りしていた同じ3連のペグがあったので見ると同じ3弦のペグボタンがこれも壊れていました。(古い3連のペグって固かったりして無理に回すとプラスチックのボタンって割れてしまいやすいですね~、シャフト軸が曲がってたり)
前から見ると同じ形の3連ではないペグに替えて雰囲気はそのままで機能的になりました
ピン穴の面取りをしたり、全体を磨き上げて弦を張ると赤ラベルにしてはネックの状態も良くて弦高も割と低め6弦12Fで約2.5ミリ程度と良い感じになりました。(ネック調整をした時、トラスロッドは一度も触った感じもなくて余り弾かれていなかった個体みたいです)
鳴りはラワンってどんな感じ(見た目はホームセンターにあるベニア板みたいな感じだけどニスが塗っててラベルがやたらと綺麗で触るとザラっとしてます)なのかと思っていましたが、材も乾いた感じでストロークで弾くと迫力あるブォーンという独特な味のある音で人気があるのがわかる気がします。
FG-140は初めてなんですがとても気に入っていたのですが仕上がってから直ぐに売れてしまいまた良いのがあったら手に入れたみたいと思えるギターでした。
最近、古いFG(グリーン、黒、赤と3本)を手に入れたと思ったらどれも直ぐに売れてしまいどれも気に入っていたので少し寂しさもありますね~。(ドナドナ状態です…)
2本はこれも古いマルハのフォークタイプのF160です。
入手した時は裏板が20センチ位剥がれていて弦を張るとネックの根元に力が掛かって若干弦高が高くなるような状態でした。(マルハのギターは華奢に作られているのでこのままほったらかしにしていたらボディがばらばらになりそうな感じがしました…)
それ以外の状態は問題なくてこれもそんなに弾かれていなかったような感じでマルハ特有のマットな塗装の質感が良くてボディも軽くてどんな音がするのか楽しみながら直してみました。
浮いた裏板の隙間からタイトボンドを多めに注入してしっかりとクランプして直すとネックの根元もしっかりとして弦を張っても問題ない状態になりました。
ボディの中を覗くとサイドを繋ぐライニングが切込みのない1本の板を曲げて作っているのが見えます(鈴木のギターとかもこのライニンだったり古い国産のアコギに時々ありますね、73年の刻印がありました。御年48歳!
オリジナルのペグも綺麗でこの丸いペグボタンが可愛くて良いのです。
サドルがプラスチックだったので牛骨に作り直して各部を磨いてを弦を張ると弦高も低めで爪弾くとバックマホガニーの柔らかめのしっとりとした鳴りで小ぶりなフォークタイプでとても弾き易いです。
マルハのギター特有のシンプルな外観でうどんに例えると素うどんみたいな〜でも出汁がきいててコシもあって、昭和の懐かしい〜感じのするギターです。
復活した弾き易い希少なマルハのアコギ如何でしょうか。
こちらはまだ売れていませんのでご来店頂いて爪弾いてくださいませ。
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