前回のナッシュビルN55Dに続いて偶然にもナッシュビルギルドタイプのがやって来ました。
こちらのナッシュビルは型番が不明でネックとサイドバックがメイプルでカタログに無いグレードで当時の値段が10万円ということでN55Dよりも上位の限定品かも⁈しれません。
謎なナッシュビルです。
オーナー様より弦高調整とピックアップの取付けのご依頼を頂きました。
今回もお安くて評判のいいコンタクトタイプのモーリスのCP-3を取付けました。
モーリスCP-3はバッテリーの要らないコンタクトタイプのP.Uでボディーエンドに穴を開けるだけで、外観的にも殆ど普通のアコギと変わらなくてボリュームとか何も付いてませんが生鳴りを再現していて評判が良いのでお勧めしているP.Uです。
P.Uを取付けてネック調整、サドル調整をして弦高も弾き易くしました。
前回のN-55Dと同様に作りがしっかりしていて、ブレーシングとか作りがごつい感じで音も豪快に鳴っております。
ヘッドに以前についてたみたいなダミーのロッドカバー跡があります。
ヘッドにオーナーさんの名前のインレイを以前に加工した際に塗装の下からナッシュビルのロゴがあったようで前のオーナーの友人さんがヘッドに塗装していたみたいとかもお聞きしたり、長年とても大切にされて来たギターのようです。
以前にメンテナンス頂いたマーティンD42をお持ち頂いた際に、このナッシュビルの事を伺っておりまして、このナッシュビルは阪神淡路大震災の前日に実家に置いてあったのをオーナーさんが気になって取りに行って、自宅に持ち帰っていて被害にあわずに奇跡的に生き残ったという事で、虫の知らせというのでしょうか!そういうことがあるんですね~と凄い逸話を聞いておりました。
そんな大切なナッシュビルがエレアコ仕様になって弾き易くなったのでこれからもライブで活躍できればと願っております。
希少で奇跡的に生き残ったナッシュビルをメンテナンスさせて頂きましてありがとうござました。
またのご依頼お待ちしております。
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