レアなナッシュビルN55Dとモーリスの12弦の弦高調整のご依頼を頂きました。
70年代のナッシュビルのレアなモデルでギルドD55を忠実に真似ていて今作ったら怒られそーな笑、実際の現物をみると中々のコピー度で作りもしっかりしておりまして、オーナーさん曰く、作っていたのはタカミネみたいで当時は未だタカミネのブランドではなくて他社のOEMをやっていたのではないか⁉との事でした。
トップは単板でサイドバックはハカランダかも…(ギター通のAさんが当時のナッシュビルのカタログをネットで探してくれました。下のモデルのN-50Fがハカランダなので、Nー55Dも…残念ながらN-55Dは写真しか載ってませんが…何時も情報ありがとうございます)
で、サドルを下げ過ぎたみたいでビビるみたいでシムを挟んでいるのでサドルを作り替えて欲しいとの事です。
ネックも順反りしていたので調整して開放弦でも5,6弦辺りがビビっておりましたのでナットも作り替えないととオーナー様に連絡して交換しました。
サドルを限界まで下げたので少しでも弦のテンションが掛かるようにピン穴にの誘導溝を付けました。
ナットも牛骨で作り直してビビりがなくなって弾きやすい状態になりました。
弦を張替えて鳴らしますと思っていた通りドレッドノートらしい豪快な感じで鳴っておりました。(当時の値段が8万円という高級機種なだけに流石に鳴るなーっと実感しました)
もう一本は最近入手されたモーリスの12弦でこれも珍しい70年代のヘッドがスロテッドのは初めてみまして、これも教えて頂いた当時(75年辺り)のカタログ(写真3左下)W-35-12で、35なのにトップは単板みたいでレアなモデルのようです。
カタログに記載されているようにトップは単板のようです。
ラベルが無くて、ネックブロックに35と記載されています。
バックに白濁がありますが弦高が高い以外状態はまあまあ良い方だと思います。
最初、サドルが前後にガタつきがあって、なんか前に斜めっていました。
サドルを作り替えて弦高も12弦としては低い状態にして弾き易くなりました。
12弦用の予備の弦を持っていなかったので、巻弦側だけ張り替えまして副弦が切れないように1音下げてチューニングしましたがそれでも良い音で鳴っていました。
12弦でスロテッドってカッコいいんですけど、ちょっと弦を張るのが厄介なので普通のヘッドの方が楽でいいなっと思いましたが、2本ともにとても希少なジャパンヴィンテージのアコギをメンテナンスさせて頂ましてありがとうございました。
またのご依頼お待ちしております。
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