大阪からお越しのYさんよりフラメンコギターにサウンドポート加工のご依頼を頂きました。
アリアのフラメンコギターでオール単板トップスプルース単板・サイドバックシープレス単板の高級なフラメンコギターです。
大好きなスヌーピーのシールが可愛いですね〜。
フラメンコギターって恥ずかしながら殆ど触ったことが無くて、ぱっと見はクラシックギターと違いが無いみたいなんですけど、ボディの厚みが少し薄くて弦高もアコギ並みに低くてクラシックギターよりトップ板厚も薄くて音の減衰が短めで、音が鋭く前に出てくる感じで乾いたパリッとした音がするイメージがあります。
オーナー様のYさんは先日、某オークションサイトにて当方の出品していたSSS NO155(写真一番下と右下)を落札頂き、そのギターとは別に出品していたモーリスF-12にサウンドポート加工していたのを見られていて、当方に落札されたSSSを引取りに来られる際にこのアリアA-100Fにサウンドポート加工をして欲しいとのご依頼を頂きました次第です。
Ýさんはボーカルの女性の方と二人で、伴奏はÝさんのフラメンコギターでボサノバ等の曲をライブで演奏されるほどギターがお上手な方で、好きなヤマンドゥ・コスタ氏という天才的なブラジルのギタリストが使っているフラメンコギターにも殆どサウンドポート加工がされているのを知って、自分のギターにもサウンドポート加工をしたいと思っていたとの事でした。
私もサウンドポートの鳴りの良さをネットで知って半年ほど前に持っているギター7本程を加工しまして何本かは売れて1本はオークションに出品したりしましたが、お客さんから加工のご依頼を頂いたのは初めてだったので嬉しくなりまして、まさかオークションで知り合った方から加工のご依頼を頂けるとは思っていませんでした。
久々のサウンドポート加工ですが、何時ものようにオールハンドメイドでやってまして穴の下絵をボディーサイドの良い位置に貼り付けてそれよりも小さめの穴をドリルで大まかに開けましてそれから切削面をサンドペーパーで奇麗に整えていきます。(レーザー加工機があれば簡単に加工できるんでしょうが、こんな感じで今はやっています)
ホールの形は最初の頃は楕円形だったんですが、Ýさんとも相談してティアドロップ型がかっこいいかな~っと思ってこんな感じにしました。
ホールのサイドに補強も入れました。
開けたホールからボディーの中の様子が良く見えるようになりました。
Ýさんに仕上げたA-100Fを試奏していただきましてサウンドポート加工により自分にギターの音がモニター出来る感じになったと喜んで頂きましてライブで使えるとのお言葉を頂きました。
このアリア以外にÝさんがギターを整理したいとの事で2本のフラメンコギターとアコギ一本(ヤマハの黒ラベル)を買取りさせて頂いて、おまけに若い時に使っていたエレキ(ヤマハのSF-500)まで頂いてとても恐縮でしたが、どれも良いギターなのでその4本もメンテナンスして紹介します。
Ýさん、ほんとにありがとうございました。
教えて頂いたヤマンドゥ・コスタさん凄いギタリストなんですね~!
わたしもフラメンコギター少し練習してみます。
仕事が忙しいみたいですが落ち着いたらライブでこのアリアA-100Fが活躍出来るように願っております。
またのご依頼お待ちしております。
サウンドポート加工も承っておりますので宜しくお願い致します。
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