ヤマハFG-150の弦高調整・弦交換のご依頼を頂きました。
ヤマハの後期のFG-150で弦高がやや高いので弦高調整をお願いされまして1弦が切れていましたのでついでに弦も交換します。
赤ラベルにしてはそこそこ程度も良くて目立つ傷もなくてサドルも少し削れそうなので弾きやすいようにします。
オーナーのKさんは当日実家の神戸に帰って来ていて今日淡路に帰るので今日中にお願いされましたので夕方取りに来られるまでに仕上げてみました。
弦高を測定すると6弦側が3ミリちょい(12F)で1弦側が2ミリ位と差があったので、サドルの1弦側の削る量を少しにして6弦側の削る量を加減して削ります。
一応牛骨のサドルでしたがサドルの底面も少し斜めっているので真っすぐに底面を削ります。
ついでにブリッジピン穴が面取り加工されていないので面取りします。
こうする方がかっこいいですし、このブリッジの場合は弦の誘導溝が付いていますが無い場合は面取りしている方が弦がサドルに近づいて多少テンションも掛かるのでこのように加工します。
ペグ、フレット、ボディーを磨いて新品弦に張替えて弦高が1ミリ位下げれて6弦で2.1ミリ1弦げ1.9ミリ位に出来ました。
ナット溝も良い塩梅に調整しておきました。
通常は1日はお預かりして翌日以降のお渡しみたいな感じなんですが、まぁ急ぎのリペアーも溜まっていませんでしたので当日中にお渡し出来てよかったです。
人気の赤ラベルで状態が良かったので更に弾きやすくなってお渡し出来ました。
久々にFG-150を弾きましたが小ぶりなボディーで50年位経つギターですけどやっぱり赤ラベルはデザインがいいですね。
この頃の物って車にしても例えばトヨタ2000GTとかフェアレディZとかいっぱいありますが当時の日本の工業製品は今観ても素晴らしいデザインのものが多くて、凄い値段なっていたりしていますがこのFG-150も今でも充分通用するもので良い状態の物も年々少なくなってきていますので今のうちに手に入れておいた方が良いのかもしれませんね~。
Kさん、希少なFG-150これからも可愛がってくださいませ。
この度のご依頼ありがとうございました。
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