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NO.250 ブリッジ裏板保護プレートの作製

以前に当方のヤマハFG-160を落札していただいていたTさんからメールがありまして愛用しているFG-160の2弦が調音出来ない状態(一晩経ったらチューニングが下がる)でブリッジ裏板にボールエンドが食い込んでかなり摩耗している状態みたいでどうしたものか?とのご相談を頂きました。

取り敢えず、ボールエンドを曲げてもう一度セットしては?という事で、それで何とか症状は治まったとの事だったのですが、近いうちに本格的なリペアーが必要な感じを受けまして、この部分はアコギの宿命的な箇所でもありますのできちんとしたリペアー方法がありますが、手軽にこの症状を改善出来ないものかな~と以前から思っていたのですが…

アマゾンで検索するとパワーピンプレートなるブリッジピンを使わないグッズ(1万円程度と高価!)があったりしますが、私なりに考えてブリッジ裏板保護プレートなるものを作製して取付けましたので紹介しますね~。

このプレートみたいなのを作ってみようかな~というアイデアはあったのですが、それは以前にアコギをメンテナンスしていた際にピックアップの(確かLRバックスの)弦アースを取るためにブリッジ裏板に銅製の薄いプレートが貼ってあって、これを貼っていたら裏板のピン穴がへたれることが防げるな~っと思っていたのを思い出して今回のご相談があったので作ってみることにしました。

先ずは、ホームセンターで適した材料(2×15×1000のアルミ板、両面テープ等)を購入し早速プロトタイプを作ってみました。

弦間ピッチは大抵55ミリなのですがヤマハFGは50ミリなので先ずはFG用を作りました。

アルミ板を80ミリにカットして、ブリッジピンと同じピッチに穴を開けまして、ブリッジ裏板に仮に付けようとした所、Xブレーシングとプレートが干渉したので、プレートの上部を斜めにカットしましてイケそうだったので、プレートに両面テープを貼付けて穴も奇麗に開けて何とか無事にプレートをブリッジ裏板に貼付け出来ました。

(プレートを取付ける際はブリッジピンを1弦と6弦の両サイドを差し込んで穴の位置がずれていないことを確認しながらサウンドホールから手を突っ込んでプレートを押さえつつ、残りの2,3,4,5弦のブリッジピンを差し込んで穴の位置があっているか確認します、その後ブリッジピンを抜いてプレートが裏板にしっかり張り付いていることを確認します)

※プレートを張る前にブリッジ裏板の張り付け箇所を絞った布巾等で奇麗にしておくと両面テープがしっかりと付きます。

続けて弦間ピッチ55ミリ用のプレートも作ってみました。

モーリスのF-15(サウンドポート仕様)に取付けました。

丁度、ブリッジ裏板が結構摩耗しているようです。

こちらはFGと違ってブレーシングと干渉しなかったのでそのまま取付け出来ました。

プロトタイプを2個製作して両方とも取付けたのでまた予備を作らなくては~。

ひとつ心配なことがこのプレートを付けると音(鳴り)が変わる(しょぼくなる)とかと思っていましたがあくまでも主観ですが、そんなに変わらんというかむしろプレートにボールエンドがしっかり食いついているので逆に良いんじゃない!?って感じがしております。

ネットで何方かがボールエンドにワッシャーを付けて同じような事をしているのをみましたが、その方曰くワッシャーを付けると音が悪くなったと書いておられましたが、プレートにするとワッシャーと違って6弦分のテンションがプレートに掛かるのでこちらの方がいいのではないか⁈と感じております。

今回はアコギの宿命であるブリッジ裏板の摩耗対策が何とか出来ましたので興味がある方がおられましたらこのブリッジ裏板保護プレートを3500円(取り付け費込み・税別)で販売致しますので宜しくお願い致します。

Tさんのご相談があって改善グッズ作製が出来ました。メールを頂いてありがとうございました。



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