オールマホガニーボディーの高級感のあるジョン・S・キナードのサドル交換・弦高調整のご依頼を頂きました。
NO.223のテイラー332eに続いてのNさんよりご依頼いただきました。
オールマホガニーボディーシングルオーサイズで小ぶりな割に胴厚な作りでとてもしっかりとした鳴りで全体がマット塗装で質感がしっくりきて弾いていてとても心地よいギターです。
知らなかったのですがジョン・S・キナードってアメリカの大統領みたいな名前ですけどアメリカのルシアーで元テイラーの職人のジョン・S・キナードによるハンドメイドギターで有名なのはマカフェリギターのDell'Arteのブランドも手掛けているようです。
ヘッドの形が角ばっていて同じく高級なコリングスのヘッドデザインみたいでシンプルで個人的に好きな形です。
搭載されているペグも高級なウェバリーのオープンタイプが(これだけで2万円位!)渋いですね~。(回すのが以外に硬かったりっします。わたしゃ~、専らお安いアリアのオープンタイプで良いです…)
ブリッジの溝が深くてその分サドルの高さを稼ぐためにシムを弾いているのでシムを外して同じ弦高になるようにサドルを作り替えます。
ネックがやや逆反りしておりましたので、調整しようと木製のロッドカバーを外してみたところ、今まで見たことが無いくらい細いロッドの形状で六角レンチのサイズがインチサイズでもミリサイズでも合うものが無くて結局サイズ的にはミリサイズで言う3.5ミリ(ミリサイズって大体1ミリサイズごとの規格)なのでオーナーさんより取り寄せて頂いて2週間くらい掛かってようやく手に入りネック調整が出来て、サドルもオリジナルの形状を参考にオクターブのオフセットも真似て気にされていたシムが無い高さに調整(6弦12Fで約2.1ミリ)しました。(取り寄せた6角レンチは5本程まとめて注文しないと取り寄せて貰えなかったようで、余ったのを2本頂きました。ありがとうございます。こういった特殊なレンチって買った時にもし付いていなかったら販売元にお願いして付属して貰うようにお願いした方が良いですね。)
元々とても良い感じで鳴っておりましたが、サドルのシムが取れて精神衛生上もすっきりとして良い感じで鳴っているとNさんに喜んで頂きました。
ジョン・S・キナード、ネック調整に手間取りましたが高級感のあるハンドメイドの素晴らしいギターでありました。
またのご依頼お待ちしております。
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