ヤマハFG-110のペグ取付けのご依頼を頂きました。
某Yオクにて入手されたFG-110のペグを取付けて欲しいとのご依頼で、ペグの取付け部のネジの穴が緩くなっていて弦を張るとペグポストが下がってしまう状態とのことです。
元付いていたオリジナルの3連ペグですがオーナーさんが一旦バラして組んだみたいですが6弦側と同じ向きなので、反対の向きに組み直してついでにギヤ部を掃除して給油します。
ペグが露出しているタイプのギヤにCRCを塗布して汚れを取ります。(ここ、見た目では判りませんけど結構汚れているんですよ~、オープンタイプのペグはメンテナンスしやすいので奇麗にすると精神衛生上にも良いですね)
ネジ穴を埋め木してペグを取付けました。
当初のご依頼はこれだけなんですが、ネックがやや順反りしていて当初の弦高が6弦12Fで約3.5ミリ程度とお聞きしていたので、オーナーさんに連絡しまして弦高を下げて弾きやすくするようにします。
ネックを調整した状態で弦高が0.5ミリ程下がって6弦12Fで約3ミリになりました。
私の持っているFG-110はもう少し弦高が低くて同じような弦高にするべく、せっかくの私の好きなFG-110なのと取りに来られるまで時間があるので、これより先はサービスでとことん良い状態にしてやろう!と思いましてサドルを削り6弦12Fで約2.2ミリ位まで詰めてセッティングしました。
これもサービスでフレット磨き、ボディー全体を磨いて弾き易い赤ラベルの希少なFG-110に仕上げました。
当初のペグ取付けだけのご依頼からから色々と弄ってしまいましたが、せっかく持って来て頂いてもう少しこうすれば良い感じになるのにな~って思った時はオーナーさんに相談して調整したり、根っからギターを弄るのが好きなので儲け度外視でついつい過剰なサービスをやってしまう癖が抜けません…。
お客さんにもいろいろな方が当然おられますし、預かってメンテナンスして思ってもいなかった不具合が判ることも良くあります。
そういう時は都度連絡をとって値段の問題とかありますし、処置の方法を提案させていただきながらするようにしております(大抵の方がお任せします見たいな感じなのでなるべくリーズナブルな価格で対応致します)
どのギターもオーナーさんが大事にしているものなので少しでも弾き易くてベストな状態にしてあげたいという気持ちになってしまいます。
私のFG-110(左側)と並べてみました。
どちらも音叉マークの後期型の個体で約半世紀経過したギターにしては奇麗な希少な赤ラベルのFG-110です。
とても良い音で鳴っておりますが、オーナーさんはナットとサドルをTUSQに替えたいと仰っていたので、またその気になったらいつでも持って来てくださいね。
またのご依頼お待ちしております。
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