加古川からお越しいただいたMさんよりアコギ4本とエレキ1本の買取りとヤマハFG-350とLS-6のサドル・ナット交換のご依頼いただきました。
アコギ4本のうち2回に分けて紹介します。
どちらも70年代の初期辺りのジャパビンで左がスズキF-100、右がマルハFB-150Mです。
スズキF-100は私も以前に所有しておりましたが、その個体は弦高が高くて余り良い印象がありませんでしたが、こちらは弦高も低めで状態も良いです。
このF-100は見た目がヤマハFG-180と似ていてたぶん年代的にも同じ時期だと思いますがかなりヤマハを意識した作りになっていてボディーの高さが少し短くて横幅が広くてピックガードやブリッジ、ペグの形(3連ですが…)、ヘッドの形までなんだかFG-180に似ておりますが、あちらの赤ラベルは人気があって値段も高めですがこのスズキの方は全然人気が無くて数千円で買えたりして送料の方が高かったりします(笑)が、音の方は結構良くてスズキのギターらしくバランス良く鳴ってくれてコスパ最高で中々侮れない感じがします。
ネックはやや細目でややVネックで結構厚みがあってヤマハのグリーンラベルに近い感じです。
ひとつ気になるのが、前から思っていたのがスズキの安いギターってトラスロッドの頭が6角レンチとかで回すんではなくてナットの横に小さな穴が開いていて細い棒(細いレンチとか)をその穴に突っ込んで回すんですが、ロッドの溝が狭くて殆ど回せないので溝を削っていますが、私も以前の個体にも同じようにロッドの溝を削っていたので、それを見た時以前に持っていた個体がまた戻ってきたのかな~と一瞬思ったのですが、持っていたスズキはもうちょっと状態が悪かったのでその時の個体ではないみたいですが、久々にこのF-100を手に入れてちょっとだけイメージが良くなった感じでとても状態の良いギターでございます。
右のマルハFB-150Mも年式の割に状態が良くてスズキとは対照的にボディーの形がやや面長な感じでスクエアーショルダーっぽい形状でマルハのギター特有の塗装がマット仕上げで持った感じがとてもしっくりしています。
入手時ネックがかなり逆反りしていて、0フレット仕様なのにナットを交換していて更にサドルを高いのにして弦高がベタベタにならないように高さを稼いで0フレットが効かないような状態になっておりました。
そういう状態だったので本来の0フレット仕様に戻しまして、逆反りしたネックはロッドを緩めてサドルを削り、ナットも作り替えて0フレットが効くような状態に戻しました。
なので多少ネックは逆反り気味で弦高もバズらない程度に低めな状態になりました。
ラベルの下に刻印のスタンプで72.126と書かれていてスズキと同じ様な時代に造られたギターなんやろな~っと思いました。
鳴りは意外にジャッキっとしていて、指で弾くとバック・マホガニーの柔らかめの感じでネックが結構細目で0フレットなのでローコードが押さえ易いです。
どちらも当時の廉価版ですけど、とっても雰囲気があって個性的なギターです。
次回は残り2本のアコギとエレキを紹介します。
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