NO.215 サウンドポート第2弾
- guitarportkobecom
- 2021年4月29日
- 読了時間: 6分
更新日:2021年4月30日
NO.207回のサウンドポートを試してその後、ご来店頂いたお客様に試奏していただき皆さん鳴りの違いを体験していただき好評だったので、味を占めまして第二弾をやりました。
ゴールデンウイークに入ったところで世間様はお休みという事で、コロナで非常事態宣言中ではありますが大規模店舗でもないので負けずに普通に営業しておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
サウンドポート第1弾のモーリスF-15を弾いていただいたお客様よりその鳴りにとても気に入って頂きまして購入希望を頂きまして、〔その方曰く、俺のテイラー、負けてる〜、らしいです⁈、それ聞いてほくそ笑む私...)
他のアコギでも試してみることにしました。
今回もモーリスで前回のFタイプではなくて、今回はFタイプより少し大きいFD-15でやってみたいと思います。
穴の形の楕円形をスケッチで書いてみたのですが、わざわざ手書きでなくてパソコンの図形を使ったら簡単に書けるので、3パターン〔50、58、60ミリ)で一番しっくりきたのが60ミリで前回のサイズとほぼ同じ大きさになります。
前回同様、下絵をボディーサイドの位置に貼付けてドリルを使って地道に楕円形の穴を開けました。(下絵より少し小さめに穴を開けていってやすりで整えて広げていくイメージです)
いきなり穴があいていますが(途中の状態は見苦しいので割愛…)カットした穴をペーパーで削るのに丁度良いのがあってストリングワインダーの太さが楕円の外側のRにピッタリだったのでそれにペーパーを巻き付けて整えました(前回は指に巻いてやってましたが、ストリングワインダー作戦の方が楽に奇麗に仕上げられます)
出来たので、前回やったF-15と並べてみました。
ほぼ同じ位置に開いていますが少しだけ前回より穴をトップ板側に近づけています。(その方が実際に弾いた時にボディが少し斜めになってサウンドポートが躰に近づきすぎるので…、本当はもう少しトップ板側にしたいんですがバランスを考慮して位置決めしました)
ボディーサイドに穴を開けたので、穴の両サイドに念のために補強板を付けてみました。(補強なしでも、たわんだりしていないので大丈夫ですが念のためにやりました)
前回同様、やっぱりサウンドポートにした方が弾いた時の聴こえる音が1.2倍位増えた感じになってやって正解でした。
飲み物で例えると炭酸が少し切れかけた状態(ノーマル)と炭酸が効いている状態(サウンドポート)くらい違うような感じでしょうか(穴を塞いで何回も違いを比べてみました)
言葉で説明しても判りにくいので、ご来店頂いて違いを体感して頂きたいですね〜。
丁度サウンドポートの穴をやすってた時に写真家の女性の方が訪ねて来られて、私が作業しているところを撮りたいって事で、聞くと来年の3月に新開地のアートビレッジセンターで写真展があって〔大分先の話ですが...)それに出してもらえるかもらしくて、作業風景やらお店の写真を沢山撮って頂きました。
その後、音楽の話しになって、彼女は大のエディ・ヴァンヘーレン好きでエディが亡くなって暫くはエディロスになってようやく癒えたようで、私も観ていない生エディを二回も観ていて、デビットリー・ロスも好きで、二回目観に行った時、ベースが息子のウルフギャングで音が大き過ぎて...ってぼやいたり、エディが親バカで甘やかしてるから太り過ぎてって、ほんまエディの事どんだけ好きやねんって感じで、私と聴いて来た音楽の趣味が同なじで、ドラマーやったらコージーパウエルって、それも私と全く同じやんって(そこは、アレックスとは違うんや⁉︎って、同感!笑)
中学生の頃、ファーストアルバム〔伝説の爆撃機!凄いタイトル名!聴いた時はほんま衝撃的で今聴いも凄いもんねー)エディみたいな天才なギタリストって他にいないんよねーって、それ以上ってないから〜って、も〜、話しが合い良すぎて、僕も80年代で音楽が止まってるんです〜って言うと彼女も、私も〜ってハードロック好きあるあるやなーて思いました。笑
それでエディが好きって事やったんで、YOUTUBEで有名なSATSUMA3042さんって凄いエディのコピーが上手い寝屋川のお好み焼き屋さんのおじさん知ってる?って聞いたら知らなかったみたいでチェックしますー、てその人、となりの人間国宝さんでーって言ったら、私もそれ持ってる〜って⁉︎え〜っ凄⁉︎、マジで凄い写真家さんなんや〜!...
その後もロック談義に盛り上がって、中々お互いにロックの話しってわかる人が少ないので、写真の事そっちのけでそれでも私がロック談義してる時の写真も撮ってくれてて、そん時が一番良い顔してたって言ってくれて、写真が出来たら持って来てくれるらしいので、楽しみにしてますよ〜!
ほんと久々にロック談義が出来てとっても楽しい一時でありました。
話しがまたまたそれましたが、せっかくなのでもう一本やりまして、12弦ギターでやったらどんな感じかな?っと思っていましてZENNのZD-24-12でやってみました。
6弦で鳴りが良くなったので12弦だったらもっと凄い事になるのか⁈と効果の程が楽しみです。
FÐ-15と同様に60ミリの楕円形で穴を開けます(ドリルで開けた状態から同様にやすりとペーパーで穴を整えていきます)
良い感じに楕円形の穴が開きました(モーリスよりZENNの方がポリの塗装が分厚くてカット面を面取り仕上げしたら塗装面がくっきりとしていて仕上げは奇麗に見えます。ボディーがちょっと重たいのはこの塗装の厚さだからでしょうか、穴を開ける時もポリの白い粉が結構出ました…)
こちらにも穴の両サイドに補強を入れています。
サウンドポートからボディーの中が良く見えます。ネックブロックの根元に三角の補強があって廉価版ですけどちゃんと作ってるなーって感じです。
バック板のアッシュ…いつ見ても凄い木目で何とも言えない感じです(合板ですけど~)
穴を開ける前に弦を緩める時、お約束の3弦の副弦(008)が切れまして(ほんと切れやすくて今まで何本も切れましたので008だけ予備で持ってます)ペグポストの穴のエッジを面取りして角を丸めました(これで切れにくくなるかな~⁈)
効果の程は…、6弦同様鳴りが少し増した感じで、これまたやってみて正解でした!
単板のモーリスB-60と比べても合板なので鳴りの質は違いますが、音量的には負けないくらいになったように感じました。
これで3本のサウンドポート加工をやってみましたが、3本ともに鳴りが良くなったので今後もお店のアコギの穴開けが癖になってしまう感じです。(いつの間にか殆どやってるやんってなってしまうかも⁈笑)
今はハンドメイドでやってますけど(結構慣れましたけど…)これからの事を考えたらやっぱりレーザー加工機を導入したいなーって思ってしまう程、思いのほかやってみて良かったサウンドポートの加工でした。
長々となりましたが、ご来店頂いて是非体感してみてくださいませ。
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