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NO.185 PROVIDENCE ストラト

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前回のテレキャスターと併せてフレットすり合わせのご依頼をいただいておりましたPROVIDENCEのストラトタイプの紹介です。

PROVIDENCEって知らなかったのですが、ハイエンド系のストラトでこのギターを監修した方がギターセットアッパーとして草分け的な存在で第一人者の志村昭三氏で、国内屈指の工房で製作されたギターで、志村氏は今剛さんや松原正樹さん(故)等数々の日本のトップギタリストのギターテクニシャンをされてきた方で、このPROVIDENCEなかなか凄いギターのようです。


オーナーのHさんがテレキャスの次にメインギターにするべく憧れの今剛さんも使っているこのPROVIDENCEを入手されたのですが、少々フレットが高くてスライドでひっかかる感じがあるのでフレットを低くして欲しとのことでしたのでフレットも全然ちびっていませんでしたが、すり合わせさせて頂くことになりました。

えーと、すり合わせの写真は前回のテレキャスの時と殆ど同じなので、省略します。

今どきのギターのフレットって割と高さのあるタイプが多くて私もそういう方が押さえる力も少なくて弾きやすいと思っていますが、その辺は個人差があって低めなフレットが好みの人もいますので、低くならない程度に軽めにすり合わせしました。

話がそれますが、このPROVIDENCEを使っている、今剛さんと松原正樹さんの居たパラシュートって私は当時は知らなくて、近年のお二人しか知りませんがお二人とも色んなミュージシャンのバックで演奏されていて今さんは個性的なロン毛と髭を生やしていて出で立ちが仙人のような感じなので直ぐにわかりますね!

松原正樹さんは当時の確かアリアのPEを使っているミュージシャンとしてカタログの後ろの方に載っていたのを覚えています。数年前に亡くなられたのは知っておりましたが今さんとは真逆のぽっちゃりした優しそうなおじさんな感じで、どちらも素晴らしいギタリストですね!


オーナーのHさんはそんなお二人のパラシュート時代からのファンだったようで憧れの方が使っておられる念願のPROVIDENCEを入手されたそうで、すり合わせ後に試奏していただいて良い感じに弾きやすくなったと喜んでいただきました。

私もこのハイエンドなPROVIDENCEを触らせて頂いて、すり合わせの際にネックを外した時にネックとボディとの取付け部の精度の高さが見事な感じで作られていて、ネックがボディにピッタリと気持ちい良いくらいにはまるところの作りの良さを実感しました。(例えると高級な桐のタンスをすーっとしまう時に上の引き出しがすーと前に出るような感じのピッタリ感でしょうか)

塗装も薄めのラッカーでおとなしめのレリック加工が施されていて、ネックの塗装もマット仕上げで薄めの握り心地がとても良い感じです。

写真取り忘れましたが、トレモロを使わないということでトレモロをべた付けにして念押しで、トレモロブロックを木片のブロックで固定しました。


コロナが落ち着いて、Hさんがこのギターでかっこよく演奏されている姿を想像しながら

PROVIDENCE、良いギターやったなーと思い返しました。

Hさん今回のご依頼誠にありがとうございました。

またのご依頼をお待ちしております。

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