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NO.178 フェンダージャパン テレキャスター

  • guitarportkobecom
  • 2021年1月22日
  • 読了時間: 3分

今回のご依頼もテレキャスターがでございます。

ご近所さんの大学生のお兄ちゃん(お名前聞くの忘れてました)が知り合いの方からこのテレキャスターを頂いたそうで使えるようにして下さいとのご依頼でした。

先ずはピックアッツから音が出ているのか確認して問題なく、各部の状態を観るとナットの3弦の溝が欠けたような感じでここは交換するしかない状態で後はP.U切換えのハットノブがグラグラで、VO、TONEのパネルを押さえているネジ山が緩くてプレートが浮いているのをテープで押さえておりましたが、ボディ全体は傷も少なく比較的良い状態でフレットは少し減り気味でございました。

シリアルナンバーを見るとCで始まる6桁なので85~86年式の人気があるナチュラルのテレキャスターを譲ってもらえてラッキーなオーナーさんはエレキは初めてでこれからこのテレキャスで練習するとのことです。


ナットを外す際にナットとネックの接する部分に小さなカッターで切り目を入れてナットを取り外す際に塗装面が剥がれないようにしてからハンマーで軽くナットを叩いて慎重にナットを外します。

ナットの溝に着いた接着材のカスを奇麗に取除きます。

牛骨ナットの角材を古いナットを参考にして削り出してナットを成型していきます。

(このタイプのナットは底面が指板のR状に溝が切られているのでナットの底面を指板のRに合わせて少しづつ削って形を整えます)

ナットの溝を古いナットを参考に鉛筆でけがいてナット用の目立てやすりで少しづつ溝を削って各弦に合った溝を削って弦を張ってから1フレットの隙間が最適になるようにナットの溝の深さを調整します。(ナットの溝が深いと音に影響するので、特に巻弦は弦の上側がナットより少しでているぐらいが良いように思います。)

グラグラだったハットノブは亀裂が入っていて応急的ですが割れ目を接着して、ぐらつきの無いように処置し、コントロールプレートのネジ穴を補修して新しい木ねじでしっかりと固定しました。

ボディ全体と金属パーツを磨き上げて新しい弦に張替え作業完了です。

アンプにつないで音出ししますとテレキャスターらしいジャキジャキした鳴りで特にリアピックアップがシングルタイプなのに力強くて太い音がしております。

テレキャスターは持っていないので1本は持っておきたいなぁと思えてきました。

タダで貰えたオーナーさんが羨ましいですね。

取りに来られたオーナーさんも奇麗になったテレキャスターを大切に使って行きますとの事で喜んで頂きました。

使える状態になったテレキャスターで練習して楽しんで下さいませ。

またのご依頼をお待ちしております。



 
 
 

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