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NO.174 エピフォン DOVE

  • guitarportkobecom
  • 2021年1月9日
  • 読了時間: 3分

2020年、年末最後のご依頼をK様よりいただきました、エピフォン・DOVEの弦高調整とブリッジ浮き修理のご依頼でございました。

オーナー様のKさんは以前にメンテナンスさせて頂きましたカニコーセンさんのファンの方でその時のブログを見て頂いていたご縁で今回、当方にリペアーのご依頼を頂きました。

僕もカニコーセンさんのファンになって、Kさんはライブにも良く行っておられるようでカニさんの話で盛り上りまして、これも何かのご縁なのかとカニさんに感謝しております。

とても大事にされているこのDOVEですが弦高が高くて弾きにくいとのことで、普段はエレキの方がよく弾いているので余計に弦高が気になるとのことでした。

他にブリッジの浮きも直してほしいとの事でした。

DOVEとハミングバードってよく似ておりますが、何が違うのかと調べると先ず、ピックガードがDOVEがハトの絵柄でハミングバードがハチドリでそのままですが…、他にブリッジがDOVEがこのような両サイドが髭のように伸びた形で、ハミングバードがJ-45と同じアッパーベリー型、スケールがハミングバードがミディアムスケール、DOVEがロングスケール、サイドバック材がハミングバードがマホガニーに対して、DOVEがメイプルと結構違いがあって鳴りもそれぞれの違いがあるみたいです。まあ本家、ギブソンのことなのでエピフォンの方はどちらのモデルもあるようですが同様に材も違うのかどうかはわかりません…。

エピフォンDOVEと言えば、みやぞんさんがサンバーストのを使っておりますが、こちらはブラックで中々引き締まった感じでとってもクールな印象でリーズナブルな割にトップは単板のようです。

髭のように伸びたブリッジの両サイドが浮いております。

クランプで押さえ込んで一晩掛けて接着しましたが、それでもまだ少し隙間があったのでもう一度しっかり押さえ込んでなんとか浮きを修正できました。

高かった弦高はネックアイロンを当てて弦高が下がるようにしました。

サドルもほんの少し削って、元の弦高より1ミリ程下げれて、6弦12Fで2.5ミリ以下になってほとんど締めていたトラスロッドも緩めて調整出来るようになりました。

あとロッドカバーのネジも傷んでいたので交換して、ナットの溝が深くて見た目がイマイチなので上面を削って巻弦が少し出るようにしました。(依頼されていませんでしたが、私の好みでやってみました。ナット、サドル共に牛骨を使っていて好印象です)

新品弦を張り鳴らしてみると軽快なストロークが気持ち良くて良い感じに弾けるようになりました。

Kさんにお渡しして、とても弾きやすくなって特にハイフレットが押さえやすくなってとても喜んで頂きました。

ピックアップ取付も検討されているようでいろんなピックアップがあるので選定に悩みますが、色々聞いた評判ではLRバックスのlyricが自然なエアー感があるとか聞いております。(ご参考まで)

取付けの際はご依頼お待ちしております。

K様、この度のご依頼ありがとうございました。

またのご依頼お待ちしております。

 
 
 

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