前回のメンテナンス後の和歌山でのライブを無事終えられてカニコーセンことTさんのギブソンLG-2が戻ってきました!
前回のメンテナンスでボディ内部ブレーシングの接着とピックアップを取付けました。
続きの今回は、フレット交換を行います。
フレット抜き用の食い切りで慎重に全てのフレットを抜いていきます。
指板にオレンジオイルを塗ってしっとりさせてからフレットを抜いていきます。
フレットを抜き終えてから指板表面を指板用のブロックにサンドペーパーを当てて指板表面を整えておきます。
指板の溝を掃除して再度指板にオレンジオイルを塗って奇麗にしておきます。
ハンマー、専用のハンドプレスを使ってフレットを打ち込んでいきます。
フレットの端をカットしてフレットエッジ用のやすりでフレットのエッジを整えます。
フレットのエッジが指に引っ掛からないようにフレットのエッジをやすりで丸めていきます。
フレット交換後、前のナットは溝の高さが低くなったので交換しました。
弦を張り音詰まりを確認してからフレット表面のすり合わせを行ないます。
最後にフレットをコンパウンドで磨き終えて作業完了です。
再度、弦を張り音出しして音詰まりの無いことを確認しました。
フレットを交換したことにより以前より弦を押さえやすくなってかなり弾きやすくなりました。
ギターをお渡ししてTさんに弾いていただいて、フレットを交換してとても弾きやすくなって、音も凄く鳴ってる感が増したとの感想を頂き、私も安心致しました。
このLG-2は、オーナー様のTさんがカニコーセンとして活動してからずーとアコギはこのギター1本を愛用しているそうで、そんな大切なギターをお預かりしてメンテナンスさせて頂けてとても光栄に思います。
とても使い込まれたこのLG-2ですがこのギター同様Tさんの歌う歌もとっても味があって、私の好きな「播州平野に黄砂が降る」はホント良い歌で色んな人がカバーしてたり、カラオケであったりで色んな人から愛されている歌なので是非一度聴いて頂きたいですね!
Tさん曰く、Vシネマかなんかのエンディングテーマにもなったそうで、でも印税とか全然儲かっていないと仰っておられました。笑
ギターの事以外に色んなお話をさせて頂いてとても気さくで素晴らしいお人柄な、カニコーセンことTさんのファンになりました。
TさんがこれからもこのLG-2をかき鳴らしながら、味のある歌を歌い続けていけるようにギター共々ご活躍されることを陰ながら応援していきたいなぁと感じた素晴らしいギターとオーナー様との出会いでありました。
動画のリンクを貼り付けました。https://www.youtube.com/watch?v=zId_8iA5yls
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