JUMBO JM-98マンドリンお渡し時にFJストラトの電装系パーツ交換のご依頼を頂きました。
ナチュラルカラーのアッシュボディがとても奇麗な状態でラージヘッド、メイプル指板のネックがやや薄めで握りやすく70年代の雰囲気が漂うFJのストラトタイプです。
オーナー様自身で購入されたパーツ(CUSTOM69ピックアップ、ヴォリューム、トーンポッド、セレクタースイッチ、アウトプットジャック、半田、リード線)を提供頂きました。
元々、ご自身で交換するつもりだったそうですが面倒くなりそのままにしてたとの事でした。
これだけのパーツを換えるとなるとよほど慣れている人か電装系をイジるのか好きでないと難易度高いですよね。
元々ついていたテキサススペシャルP.Uも良いピックアップですが、交換するCUSTOM69P.Uはジミヘンの音を再現するとのことでどのような音が出るのか楽しみです。
ピックガードを取り外して各パーツを外すにあたり配線の写真を撮影して配線間違いが無いように準備しておきます。
作業しやすいようにボディアース、アウトプットジャックにつながっている配線を外してボディから切り離して先ずはアウトプットジャックを交換して配線をはんだ付けしておきます。
取り外したパーツの配線を見ながら新たにピックガードに取付けた各パーツに配線をつないではんだ付けしていきます。
このストラトはリアピックアップのトーンも効くように改造されています。(普通のストラトはフロントとセンターP.Uのみトーンが効きます)
5ウェイセレクタースイッチをクローズドタイプからオープンタイプに交換するのでスイッチの接点を切替えてよく観察しながらピックアップの配線、各ポッドの配線をつないでいきます。〔所要時間約2時間あまり、老眼には細かい作業なのでルーペゴーグルが必須です)
何とか無事に各パーツの配線作業が完了してピックガードを取付けました。
アウトプットジャックのナットが一つしか付属していなかったのでジャックの出代調整でワッシャーを入れて取付けたり、ポッドのポストの高さとヴォリューム、トーンノブの高さが合わずピックガードとの隙間が3ミリ程浮いた状態だったのをポッドの根元にワッシャーをかましてノブの隙間が無いように手直ししたりとすんなりとはいかない箇所もありましたがなんとかできました。
弦を張り直し音出しして各ピックアップの切換え確認、ヴォリューム、トーンコントロールの動作が正常であることを確認できました。
翌日オーナー様にお渡しし、P.Uを交換して鳴りの輪郭がはっきりしてロックっぽい音に変わったとの感想を頂き、私も楽しみながら作業させていただき喜んで頂いて嬉しく思いました。
オーナー様がライヴでこのストラトをカッコよく弾いているのを観てみたいです。
またのご依頼をお待ちしております。
Comments