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第33回 THUMB F250
更新日:2020年2月18日
初登場のTHUMB(サム)でございます。
寺田楽器の自社グランドのTHUMBですが、寺田楽器と言いますと様々な国内ギターメーカーのOEM生産を行っておりましてギター製造業界の影武者・黒子的存在に徹した少し謎めいたメーカー(近年はVGブランドで有名ですが)でして、そんな寺田楽器が作ったレアなアコギでございます。
年式等は不明ですが、70年代後期辺りのモーリスのOEMをしていたころに造られただろうと思われます。入荷後、サドルの牛骨化、ナットスキャロップ化、ペグ交換とカスタマイズをしまして、弦高も低く非常に弾き易く個人的に気に入っているアコギです。あと持った時に軽っ!て言うくらい重量が軽いんです。よく軽いギターは鳴ると聞いたことがあるんですが、一概には言えないでしょうけど軽い分、振動しやすいとは思います。
モーリスのFD-18と並べてみました。形は全く同じでグレードの違いもありますが、ロゼッタやボディ周りにアバロン風の装飾、ヘッドにピックの形に親指(thumb)のマークが寺田の自社ブランドであることを精一杯、自己主張しているかのように感じられます。
音の方は、ボディが軽いせいなのか軽やかに鳴りまして、楽に弾けて弾き心地が良いです。モーリスの中でもFDのボディーサイズが一番好きなので、このthumbはずっと持っておきたいですが、欲しい方があればお譲りしますのでご来店お待ちしております。
(売却済みです)