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第29回マーティンD28
初登場のマーティンでございます。
お客様よりリペアーでお預かりしてリペアー完了しました。
アコースティックギターの世界標準的存在のマーティンD-28、各メーカーがこのギターを真似て作られていてまさにアコギ界のご本家・総本山でございます。
ヘッドロゴに刻まれたEST.1833(1833年設立)ということは日本で言うところの江戸時代天保4年、黒船来航の更に20年前といいますからアコギファンから見れば神様的存在、足を向けては寝れません。そんなマーティンギターをリペアーさせていただき光栄に思いながら、じっくりと各部を観察させていただきました。
ブリッジの浮きがありましたが、端の部分に少しの隙間がありましたのでタイトボンドを流し込みクランプにてしっかりと24時間固定し、その他の箇所をチェックしているとバック側のバインディングに隙間があり隙間を広げて行くと結局左側が半分ほとんど剥がれがあり、しっかりと接着しました(マーティン大丈夫!?)という感じでしたがリペアー完了後新品弦に交換して音の方もチェックさせてもらうと、さすがマーティンといいますか音のバランスが素晴らしく音のまとまり感といいますか、弾いていて気持ちが良いですね、高音もキラキラ感があります。弦高も低めでベストコンディションになっております。
当店ストックの国産アコギと色々弾き比べたりしまして、同じ新品の弦ではないので条件は違いますが、国産のメーカーもマーティンに似たような音であったり、中域では上回っているようなのがあったり各メーカーの特徴が改めて分ったりもしましてとても良い勉強になりました。
また機会があればマーティンのギターを弾き比べてみたいです。