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リペアー日記4・タカミネPSF-48C
更新日:2020年1月20日
本年度、最初のリペアーオーダーが入りましたので紹介します。
タカミネPSF-48Cエレアコです。弦高が少し高いということでネック調整を行い、追加でフレットすり合わせのオーダーを頂き、お預かりとなりました。
出来るだけネックを真っすぐな状態になっていることを確認し、指板にマスキングテープで養生し、フレットの頂点にマジックでマーキングします。
サンディングブロックにサンドペーパー320番を付けてマジックの消え加減を見ながら指先に神経を集中させながら軽い力でフレットの頂点を削っていきます。
サンドペーパーを600番に変えてフレットの頂点を軽く削ります。
フレットファイリングやすりでフレットの削れた角を落としていきます。
仕上げ用の耐水ペーパー1500~2000番でフレットの頂点を残すようにフレットの断面を仕上げていきます。
フレットに鋼尺を当ててフレット全体の高さを確認し、仕上げにコンパウンドでフレットを磨きます。
すり合わせをすると少し弦高が高くなるので、弦を張りナット溝の深さを調整します。
すり合わせが完了し、弦高を測定して6弦12fで2.1ミリ、1弦2ミリと良い感じに調整できました。
こちらのタカミネは型番がPSF-48Cで現在は生産終了しておりますが、イーグルスのグレン・フライさんが使用して世界的に有名になったモデルでロゼッタや指板インレイに特徴的な凝ったデザインで流石世界のタカミネという高級感を出しております。
ラベルにSanta Feと書いてあるのを見て宮沢りえの写真集を思い出しました。
常連様がその写真集を持っているとのことで、当時仕事で入った喫茶店にあって見ていた頃を思い出しました。(30年以上前のことです)
完成したタカミネにオーナー様にも満足していただきまして嬉しく思います。
フレットのすり合わせ等、リペアーもお安く実施させていただきますので、GUITARPORTまでお気軽にお見積りご相談くださいませ。