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リペアー日記7 ヤマハLA-17
ご近所ライブバーのオーナー様よりヤマハLA-17のピックアップ取り外しのご依頼を頂きましたので紹介します。
ピックアップの出力が大きく音割れするので取り外したいとのことで作業開始しまして、サウンドホールの中に手を突っ込んで固定されている配線類、プラグインジャックを固定しているワッシャーを緩めてピックアップを取り外します。手が太いのでサウンドホールの穴がとてもきつく作業しづらいのですが、何とか無事に取り外せました。(こういった作業をする時いつももう少し細い腕になりたいなぁと思ってしまいます)
取り外したピックアップはKカントリー製のピップアップでした。
オーナー様自作の透明ピックガードも張り替えたいとのことで取り外し透明シートで作り替えます。弦を取り外すとナットがポロっと取れたので再接着しておきます。
サウンドホールの内の清掃、フレットの磨き上げを行い、ついでにペグも取り外してピカールでピカピカにしようとしたんですが、ゴールドのメッキがだいぶ劣化しているようでピカールで磨くとゴールドメッキが取れてしまいそうなのでピカールなしで磨きました。
ゴールドペグって古くなると剥げてくるのであまり好みではないです。
ピックガードを湿ったウエスを当ててアイロンでゆっくり温めながら剥がしていくと綺麗に取れました。
ピエゾタイプのピックアップはサドルの下にピエゾ素子をかましているので、取り外すとサドル高さが低くなるので、牛骨サドルを作り替えました。
あとエンドピンジャックの穴(12Φ)を丸棒で塞いでシャーラ―タイプのロックピンを取り付けました。
ピエゾ素子を取り除いて牛骨サドルにしたらサドルがブリッジにダイレクトに伝わるので生音がぐっとしまった音になりサドルの下にものをかますのは音に影響する事がわかりました。このギターが元々持っているポテンシャルを発揮できたと思います。
オーナー様が引取に来られた際に新しいスカイソニックの最新式ワイヤレスピックアップ(WL-800JP)を持参されまして、取り付けてみて試奏してピックに干渉しないか等を確かめて演奏上も問題ありませんでした。(ワイヤレスなのでエンドピンジャックが不要でギター本体の加工がいらないのでとても便利そうですね)
この時代(80年代から90年代)のヤマハ特有の白濁がサイドバックに出ておりますが、今回のピックアップ取り外しで生音が改善されて新たに最新式のピックアップ身にまとい本器がライブバーにて活躍されることを嬉しく思います。
今回、私もスカイソニックピックアップ(T-902ワイヤレスではありませんが)を購入しましてエレアコ化をしてみたいと思います。
レビューしてみて良ければ、今年はエレアコ化を進めていきたいと考えています。