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リペアー日記6 CATSEYES CE-200

最終更新: 1月31日

先日のモラレスM-35のオーナー様のご紹介で、娘さんがギターを始めたいとのことで、弦交換他のご依頼をいただきまして状態点検をさせて頂きました。




全体的な状態チェック、各部の清掃を行いました。

先ずはサウンドホール内部を掃除機の長いホースで内部の清掃を行います。

古いアコギで酷い時は埃が玉のような塊になっていたりしますが、今回はそれほど汚れていませんでした。内部の掃除を行い、綺麗な状態にしてブレージングの剥がれや本体内部の状態を確認します。ボディ全体の清掃・フレットの磨き上げを行います。ネックバインディングに剥がれがありましたので、再接着しました。(古いバインディング付きのアコギによくある症状です)あと弦を外した時にナットも外れましたのでこちらも再接着しました。

ヘッド上部に打痕がありましたので目立たないようにタッチアップします。濡れタオルに水を含ませはんだごてで傷口に蒸気を当てて木が膨張することで傷を少し修復させ、仕上げにクリア塗装して傷を目立たないようにしました。

次にペグの分解清掃を行います。ペグ部品を外して潤滑スプレーを吹き付けギヤ部の汚れを取り除きます。ペグカバー、ペグボタンをピカールにてピカピカになるように磨き上げます。ペグを組付け、ギア部にグリスを少量塗布してスムースに回転するようにして、ヘッドに取り付けました。(ペグが輝くと気持ち良いですし、チューニングもし易くなります)

仕上げにボディ全体をコンパウンドで磨き上げ、指板、ブリッジの木部をオレンジオイルで磨きあげました。

弦を張り替え、チューニングして弦高をチェックして少しナット溝を調整し、6弦12Fで2.2ミリ、1弦で2ミリになりました。

これらの作業は入手したアコギすべてに行っている言わば私のルーティーン作業で、何方が使っていたか分からないギターとかもありますので例えばそのギターが遺品である場合もあったりしまして前のオーナー様の念が残っているかもしれないと個人的に思っていまして、それらを清めるという意味合いも込めまして真摯な気持ちでこの作業をさせて頂いております。何よりこれらを行うことによりギターの状態が分かり、どの様に再生させていくか重要かつとても楽しい作業であります。入手してからこの作業をして初めてよその子が自分の子供になったような気持ちになり、そのギターに愛着が湧いてきます。




完了しましたこのCATSEYES CE-200ですが40年余り経過したギターにしては状態は良くといいますか余り弾かれていなかったであろうギターと思われますが、低価格帯のギターではありますが、当時の国産アコギの作りの良さを感じます。元からサドル、ナットは牛骨でしたし合板ボディですが裏板のローズウッドの木目も綺麗な柾目でとても2万円のギターとは思えない、今ではありえないフォークギター全盛期の国産ギター業界のある意味良き時代のものです。

80年代以降は、ロック全盛期や音楽の多様化、エレアコの台頭等でフォークギターが下火になり冬の時代を迎え、多くの国産ギターメーカーが無くなって行きました。東海楽器も例外ではなくこのCATSEYESブランドを75年に設立以降、本家マーティン社との技術提携により高い製造技術がありながら一時の生産休止、その後の復活と紆余曲折を辿ってきたギターメーカーとして現在に至りますが、この時代の日本製のアコギの作りの良さにどうしても惹かれてしまいます。

元々の状態が良かったこのCEー200ですが、調整後の弦高は6弦12Fで2.2ミリ、1弦2ミリと弾き易い状態になりました。鳴らしてみた所、何やら6弦開放を強めに弾くとペグ周辺でビビり音がみられ、弾いていくうちにだんだんと気になり色々と試してペグのカバーとペグ本体とのがたつきにより異音がしていることに気づき、ペグカバーを外すと異音が治まりまして、このような症状が治りとても勉強になりました。ペグカバーが無い状態ですがこちらの方が少しヘッドが軽くなりますし、見た目もカッコイイと思います。

ギターをお渡しする際、ご近所ということで前回ご依頼いただきましたN様同様近所のスーパーMにてお引渡しをさせて頂きました。ご依頼の際にもこちらでお引き渡しさせて頂いた際、このギターを使う予定の娘さんがなんとうちの息子と同級生であることが分かり、私の名字でひょっとして同級生の○○君のお父さん?という事でして改めって世間の狭いことがあるんだなぁと思い、また口コミでご依頼をお受けできたことに感謝する次第です。

当店のお客様の年齢層的には4,50代後半の方が多いですが若い人たちがギターを始められることに少しでも貢献出来嬉しく思います。

ギターって始めた人の9割が続かないなんて言われますが(当方も一度挫折した口ですが)もっと若い人達にギターを弾いてもらえるような文化を根付けていけたらなぁと微力ではありますがそんなCE-200との出会いでありました。またお困りの際は、何なりとお申し付けくださいませ。





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