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リペアー日記3
入手しましたヤマハFG-250MSが弦を張って各部をチェックしているとネックヒール部に隙間がありリペアーが必要な状態だったので直してみました。
弦を張る前はわからなかったんですが、チューニング後の6弦12Fで弦高が約3㎜と少し高めでした。その他の箇所は問題ない状態でした。今回は久々にネックリッセットを行いこのFG-250MSを蘇らせたいとおもいます。
ネックリッセットするための治具をボディーに取付けます。(スチュアートマック製の治具は高いので治具を以前に自作しました)15フレットを抜き穴を開けた箇所から蒸気を注入します。(穴あけ箇所はネック根本のホゾに狙いを定めて開けます)しばらくネック接合部を蒸気で温めます。その後ネックヒール部にセットした当て板を上方向へ締めこんでネックが外れるように力を加えていきます。するとネックが浮いてきました(写真3枚目)更にネックヒール部を締めこんでいきます。無事にネックが外れました。
ボディー側のネック接合部を見ると接着剤の塗る量が少ないのか、綺麗な状態でしたので割とあっさりネックが外れてくれました。
以前に同じFG250Mを今回と同様の症状(ネックヒールの隙間)があったのでネックリッセットをしましたが、その時もあっさりネックが外れたのを覚えています。もしかしたらヤマハはワザとネックが外れやすいようにしているのかと思ったりもします。
工程は省略していますが、取り外したネックの接合部の表面をやすりやサンドペーパーで整えてネックに付けたり外したりを繰り返してネック取付け状態を確認してネック溝部と指板接合部にタイトボンドを塗布してクランプにて圧着し24時間以上寝かせます。
クランプを取り外しネックヒール部の隙間がないこととネック取付けアングルを確認します。(いい感じにネックがセットできたようです)弦を張ってチューニング後6弦12Fで2.2㎜、1弦側で2㎜位の弦高になりました。
元気に復活したヤマハFG-250MSをどうぞ試奏してやって下さい。
ご使用の愛器がこのような症状になっているようでしたらGUITARPORTへお持ち下さい。
次回もリペアー頑張ります!