あけましておめでとうございます、
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本年もGUITARPORTを宜しくお願い致します。
年末にお客様から買取りしましたモーリストルネードとガットギターのシナノGS150をメンテナンスしました。
売り主様がハードオフかどこかで買った時からアンプで鳴らしたことが無いとのことでやはり音出し出来ない状態で、しかもかなり汚れていて何やらサウンドホールの中からガサガサと音がするなぁと見ると砂が入っていて動かす度にガサガサと音がなっておりました。
一体どんな所で保管されていたのかと想像すると可哀そうになってくるこのトルネードです。(聞くと引っ越すので処分したいとの事で断捨離というやつですか、まあ、捨てられるよりもジャンクなこの子をなんとか弾けるようにしてあげたいと思います)
最初、売り主様がギター買い取ってくれるの?とのことであとで持ってくるからと置いてあったリペアー中のオベーションみたいなやつというので期待していたら…。
まあ言われれば確かに似ているというかオベーションのコピーみたいなもんですから!とんだジャンクですけど…。
ボディ表面も擦り傷が多かったり、トンガリヘッドの先が欠けていたりあとサドルの幅が普通のアコギの倍位広くてそこに普通のサドルを付けていたのでグラグラでもう一台のトルネードTR652を参考にサドルを2枚合わせて作りました。
エレアコに80年代に一世風靡したジャクソン&シャーベルのトンガリヘッドを合体させてオベーションのボディも真似て当時の流行りになんとかついていこうとしていたモーリスの模索している感じが面白いですね。(私も好きだった今は亡き、ゲイリームーア大先生が当時使っていたシャーベルのトンガリヘッドのディンキーモデルを買った記憶があります。あー懐かしい…、やっぱりブルースもいいけど、ハードロック期の若かった頃のゲイリーが好きですね~。今でもずっと聴いているアルバム、victims of the future日本語タイトル”炎の舞”やワイルド・フロンティアは名作ですね~。)
年末に実家に持って帰って元旦から暇だったので傷ついたボディ表面の傷を修復するべくボディ表面をクリアーラッカーを塗り重ねて磨き上げて、傷ついたトンガリヘッドの修復と塗装をやりまして奇麗に復活させました。
音が出なかった原因は9Vバッテリーを繋いでいる配線が断線しているだけでした。
アンプにつないでも最初ガリガリとノイズが出ておりましたがジャックや電装部に接点復活剤を塗布して奇麗にしてやると直って、音出しも問題なく復活しました。
手が掛かりましたが正月から家でおとなしくギター弄りが出来てジャンクから復活できたのでラッキーでした。
復活したトルネードに新しい弦を張ると弦高もとても低くてボディも薄くてエレキみたいにとても弾きやすくて、意外に生音が良くてラウンドバックのカーボン樹脂製ボディの独特な張りのある鳴りが気持ち良くて面白いギターやな~と思いました。
最初違和感のあったトンガリヘッドも見慣れると何だかかっこよくてこのギターに似合ったデザインだと思えてきました。
復活させたとても弾きやすいモーリストルネード、お安く15,000円(本体のみ:税込み)で販売致します。
もう一台のガットギターのシナノGS150です。
こちらの方はまだ状態はマシでそんなに手が掛からなそうな感じです。
70年代辺りのシナノのクラッシックギターです。
ネットの情報からシリアルナンバーからして01から始まるので、71年製なのかなぁとかなり古いギターですが状態は意外に良くて、目立った傷もないのでいつも通りボディのクリーニングとフレット磨き上げ、ペグの分解清掃をしましてあとヘッドの先が少し欠けていたので補修したり…結構奇麗に仕上がりました。
新しいナイロン弦を張りまして…(ナイロン弦はよく伸びるのでチューニングが安定するのに時間がかかりますねぇ、どんだけ伸びるねんってペグを巻く度に弦が切れないか心配になったり意外と切れませんが…)
急いでメンテして少し弦高が高かった(6弦12Fで5ミリ)のでまだサドルに削り代があるので少し削って標準的な4ミリ程にしました。
このシナノは、朝のバイト先のお仲間のSさんが今年からギター教室に通うという事で、ガットギターを用意するように言われているらしいので丁度良いかなと思いお譲りしようと思います。
年末のくそ忙しい郵便局の荷物の仕分けの仕事を一緒に頑張って頂いたお礼とこれからギターを頑張って頂きたい気持ちを込めましてメンテナンスしました。
仕上がったシナノGS150で久々にランディー・ローズのDeeを練習しました。
たまにガットギターを弾くのもいいものですね。
Sさんどうぞ可愛がってあげてくださいませ!
そのうちに持っていきますので!
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